- ダンス・ダンス・ダンスってどんな作品?
- 読んでみたいけど自分に合うのか分からない…
今回はそんな方に向けて、ダンス・ダンス・ダンスのあらすじとその魅力をネタバレ無しで解説していきます!
記事前半ではあらすじを、後半ではこの作品の魅力を解説するので、ダンス・ダンス・ダンスを購入する際の参考にしてくださいね!
あらすじ
心の震えを失った主人公「僕」は、過去の友人「キキ」が自分を求めていると感じ、僕はキキを追って、札幌のドルフィンホテルに行く。そこで出会った繊細な少女「ユキ」や、映画スターの「五反田君」など、様々な人たちと関わり、心の震えを取り戻していくストーリー
僕が心の震えを取り戻していく道中、ハワイへ行ったり殺人事件が起きたりと、色々なことが起きます。
僕が追っているキキはどこへ行ったのか?複雑な人間関係の繋がりの謎など、先が気になってしまい、読む手が止まりませんでした。
魅力
文章を読む快楽
今作は文章を読むこと自体がとても楽しいです。
文章のリズムが良く、スラスラと読めてしまい、ちょっと疲れたなというときに挟まれるユーモアは面白く、頭が緩みます。
また、シリアスとユーモアのバランスが良く、飽きずに読み進められます。
800ページと大ボリュームですが、800ページ分の文章を読むことを楽しめます。
登場人物が魅力的
本作に登場するキャラクターたちは、みんな個性的で、魅力的に描かれています。
本当なら一人ひとり紹介したいところなのですが、ここでは3人紹介します。
僕(主人公)
34歳、フリーライター。
主人公の僕は、不登校のユキのことを理解してくれたりと優しく、よく冗談を言うような面白い人なのですが、真面目な一面も見られたりと、とても憧れるようなキャラクターです。
ユキ
13歳、中学生だが不登校。
全体的に大人っぽさがある女の子だけど、仕事でユキを放っておいてどこかに行ってしまう母親の愛情を求めていたりと、まだ中学生なんだっていうところもあり、感情移入させられる。
また、僕はユキのことを「恐ろしく綺麗な子」と言っており、細くて白い指、目を細める、などの細かい描写が、ユキがとても魅力的にしています。
五反田君
34歳、映画スター。
僕の中学生時代の同級生で、友達。映画スターならではの悩みやストレスを抱えている。また、離婚した女房のことがいまだに好きで、そのことを僕と語り合っている。
僕と五反田君の、冗談を交えた真剣なやりとりはとても面白く、読みどころです。
とこんな感じで、他にも魅力的なキャラクターがいます。
死や喪失の物語
今作は結構たくさんの登場人物が死にます。その死が登場人物に与える影響や哀しみも、考えさせられるものがあります。
様々登場人物との出会いと別れを通して、心の震えを取り戻していく主人公の様子も読みどころです!
まとめ
ダンス・ダンス・ダンスは、文章を読むこと自体がとても楽しく、魅力的な登場人物によって描かれる死や喪失の物語も素晴らしい作品です。
ぜひ、手にとって読んでみてください!
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