本記事では、湊かなえ著「告白」を、ネタバレ無しであらすじや感想、レビューを紹介していきます。
まずは一言、今作
面白すぎる…!
今作で私は湊かなえさんの小説は3冊目なのですが、こんなに先が気になる小説を描ける人がいるんだとびっくりしました。
ちなみに以前紹介した同じ湊かなえさんの小説「母性」は、1日で読んでしまいました。
なぜこんなに面白いのでしょう?
というわけでその魅力や感想を語っていきます。
購入時の参考などにしてもらえれば幸いです!
こんな人におすすめ!
- 誰も幸せにならない小説が好きな人
- 感情重視の人
- 小説に没入したい人
こんな人にこの小説は、非常に面白い内容になっていると思います!
【ネタバレなし】あらすじ
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のホームルームで犯人である少年を指し示す。
1つの事件を複数の視点から、それぞれなにを思ったのかを描いた作品。
物語は我が子を亡くした女性教師の視点からはじまります。
その子は事件で亡くなったと思われていますが、実はクラスの生徒に殺されており、それをホームルームでクラスメイトみんなの前で話します。
そしてその事件について、女性教師、生徒、事件の犯人のお母さん、2人の事件の犯人のそれぞれの視点で、なぜ事件が起きたのか?事件が起きてどうなったのか?といったことが語られます。
魅力
先が気になるストーリー
毎回、ここからどうなる?と思わせられ、読む手が止まりませんでした。
毎章視点が変わり、事件が起きたあとどうなったのか?というのが語られたと思ったら、今度は犯人の母親の視点となり、先が気になる、でも事件の真相も知りたい!という感じでやめ時を失うほど没頭しました。
だんだん事件の真相も明らかになっていくのも面白いです。
一番没頭したのは第5章で、その章で事件の犯人がまた新しい事件を行おうとしていました。
いままで事件の真相と後日談しか描かれなかっただけあって、新しい事件が起こってここからどうなるんだろう!と思い、一気に最後まで読んでしまいました。
感情移入させられる登場人物たち
事件の内容は第一章の女性教師の視点ですべて語られます。
事件の内容は最初に語られるのですが、この作品の面白いところは、事件が起きたことによって登場人物たちにどのような影響が与えられ、それぞれどんなことを思ったのか?というところです。
登場人物たちの感情が描かれ、感情移入してしまいます。
例えば事件を起こした2人の犯人も
「殺意はあったけど殺していない」と「殺意はなかったけど殺してしまった」という真逆の2人で、それだけでもう面白かったです。
Amazonのレビュー
読み始めは怖くて、読んだ事を後悔しましが、すごい面白かったです。
Amazon
先生から始まり、
色んな人の視点から書かれた小説ですが、スラスラ読んでしまいました…
話も惹き込まれて、最後はまた予想してない終わり方でした…
素敵な小説ありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
Amazon
最初の担任森口先生の話し方からまず好感が持てた。
○○君は体育で悪いことでもしたんですか?など生徒をよく観察してる人なんだと印象付けられる
それとは全く違うタイプの
新学期からの担任ウェルテルが話に出てきてから
この人が話に出てくるたびに面白くて、次は何をやらかすんだろう
せめて誰かに相談してくれよなんて思っていたけどこの人が実は一番まともだったのかもしれない
今後の彼の教員生活が少し心配です。
Aくんは読んでる途中で周りを見下し過ぎてて『君もB君と一緒なんじゃない?』と思っていたところに
先生がズバズバ正論をたたきつけてくれたところにすっきりしました。
最後の最後まで展開が読めず、次は何が起こるんだ?と考えながら読むのが本当に楽しかったです。
湊先生の本を読むのは初めてでしたが他の作品も読んでみようと思います。
Amazon
感想
様々な視点で語られる事件の真相と、その後日談、そして新しい事件が面白く、やめ時を失うほど没頭しました。
湊かなえさんの作品はまだ3作しか読んでいないので、湊かなえさんがどんな作品を描いているのか、まだ分かりませんが、
事件の謎よりも事件が起きたことによる登場人物の感情の変化
というところを重視して描いているんじゃないかなと思いました。
以前紹介した「母性」でもそのように感じました。
とても面白かったです。
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