【村上春樹】長編小説全15作品一覧まとめ!あらすじ・レビュー

小説

本記事では、村上春樹の長編小説全15作品を、あらすじや魅力なども含めて紹介していきます。

村上春樹長編小説全15作品一覧

風の歌を聴け

1970年の夏に、海辺の街へ帰還した僕は、友人の鼠とビールを飲んだり、介抱した女の子と親しくなったりする。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色の村上春樹のデビュー作。

本作の魅力は何と言ってもそのお洒落さ。文章を読んでいるだけで気持ちよくなれます。

なんかお洒落とよく言われる村上春樹ですが、個人的に村上春樹作品の中で一番お洒落だと思います。

文章も読みやすく、ページ数約160ページと短いため、村上春樹作品を読んだことがないという方にもおすすめです。

表紙もかっこいいので、とりあえずカバンに入れておきたい一冊です。

また、この作品はこれから紹介する「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」を合わせた鼠三部作の第一作です。

1973年のピンボール

双子の姉妹と暮らす僕と、孤独な鼠の物語。僕は昔よく遊んだピンボールマシンを求めて旅に出る。

「僕」と「鼠」の物語が交互に進行する構成です。

本作の魅力は、風の歌を聴けと同じく、読んでいるだけで気持ちよくなれる文章です。

こちらもページ数約160ページと短いため、村上春樹作品を読んだことがないという方にもおすすめです。

羊をめぐる冒険

北海道に渡ったらしい鼠の手紙をきっかけに、星型の斑紋を背中に持っているという一頭の羊を、美しい耳を持つ彼女と共に追う僕。しかしそこには恐ろしい事実が待ち受けていた…。

村上春樹作品の人気ランキングがあると、かなり上位に食い込む人気作。

本作の魅力は、風の歌を聴けからずっと主人公をやってきた「僕」の心の強さにあります。

この「僕」が強い、強いのだけれど…。風の歌を聴けから描かれ続けた僕に待ち受ける、物語のラストが…!

 

また、村上春樹が以前までやっていたジャズ喫茶をやめ、本格的に小説家として活動し始めた作品。

村上春樹を知るうえで、風の歌を聴け、1973年のピンボールと合わせて読みたい一冊です。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
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村上春樹作品の人気ランキングがあると、1位か2位に食い込む超人気作。

最高傑作と呼ばれることもよくあります。

SFのような世界観のハードボイルド・ワンダーランドと、ファンタジーのような不思議な世界観の世界の終り。

この交互に語られる2つの物語が、だんだんと結びついていくのが非常に面白いです

 

本作はAudibleの無料体験でも、無料で聴けます。

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ノルウェイの森

高校時代の親友のキズキが自殺をし、大学生になったワタナベは、ある日偶然にもキズキの恋人であった直子と再会し、恋人の関係になる。しかし直子はキズキを失ったことから立ち直れておらず、精神を病んでしまい、遠くの療養所へ行ってしまう。
残されたワタナベは、同じ学部の緑と仲良くなり、やがてワタナベの人間関係が変わっていき、混乱していく。

こちらも村上春樹作品の人気ランキングがあると、1位か2位に食い込む超人気作。

最も売れた村上春樹作品です。

本作の魅力は何度読んでも新しい発見がある奥深さ。

私は今回読んだので4周目なのですが、何度読んでも新しい発見があります。この作品のテーマはこうなんじゃないかと毎回考えているのですが、3周目読んだときと今とでは、違った解釈をしていて面白いです

おそらく、読む時期によって感じ方が大きく異なる作品だと思うので、末永く読み返すような小説が読みたい方に、本書はおすすめです。

 

本作はAudibleの無料体験でも、無料で聴けます。

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ダンス・ダンス・ダンス

心の震えを失った主人公「僕」は、過去の友人「キキ」が自分を求めていると感じ、僕はキキを追って、札幌のドルフィンホテルに行く。そこで出会った繊細な少女「ユキ」や、映画スターの「五反田君」など、様々な人たちと関わったり、殺人事件に巻き込まれたり、ハワイへ行ったりして、心の震えを取り戻していく物語。

個人的に最も好きな村上春樹作品です

「村上春樹作品でどの作品が一番好き?」と訊かれたら、この作品と答えます。

本作の魅力は、文章を読むこと自体の面白さ

文章のリズムがよくスラスラと読め、時々挟まれるユーモアが最高に面白い!

登場人物がみんな魅力的で、シリアスとユーモアのバランスもいい。

本当に面白いです、ぜひ読んでみてください。

国境の南、太陽の西

主人公・ハジメは小学校時代、女の子の友達が出来る。ハジメは恋に落ちるが、中学生になって2人は離れ離れになってしまう。やがて時が経ち、絵に描いたような幸せな家庭を持ったハジメの前に、小学生の時の初恋の相手が現れて―ー

人が過去の者になる悲しみがこの作品にはあります。

それがとても切ない。

個人的には、先ほど紹介した「ダンス・ダンス・ダンス」の次に好きな村上春樹作品です。

 

また、本作は「ノルウェイの森」と同じテーマ性を持った作品だと、村上春樹自身が言っているので、ノルウェイの森とも合わせて読みたい一冊です。

ねじまき鳥クロニクル

妻と平穏に暮らしていた岡田トオル。ある日飼っていた猫が逃げ出し、そこから次々に不思議な出来事が起こっていく。死についてよく考える少女笠原メイや、加納マルタと加納クレタ、間宮中尉の語る戦争の話など、様々な登場人物が現れる。そして妻クミコが消え…。

村上春樹作品で、最も熱くて激しい作品。

歴史を超えた悪との戦いがかっこいい。

また、登場人物も一人ひとり魅力的で、不思議な雰囲気があります。

加納マルタ、加納クレタ、赤坂ナツメグ、赤坂シナモン…。

名前だけで不思議ですよね。

そんな不思議な登場人物が現れたり、井戸に入ったり、スパゲッティーを茹でたり…。

村上春樹ワールド全開の作品です。

 

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スプートニクの恋人

39歳の年上の女性「ミュウ」に恋をした女性「すみれ」と、そのすみれに恋をしている「ぼく」。
ある時すみれがミュウと一緒に仕事で出かけたギリシャの島で行方不明になってしまい、ぼくは捜しに行くが…。

すみれはミュウのことが好きだが、ミュウはすみれのことを恋愛の対象として見れない。

ぼくはすみれのことが好きだが、すみれはぼくのことを恋愛の対象として見ていない。

本作は登場人物それぞれ、「好き」のジャンルが違ってうまく噛み合わず、どこにもたどり着けないのが切ないです。

海辺のカフカ

とある理由で家出をした15歳の少年「田村カフカ」は、家出した先の四国の図書館で暮らすことになる。
そこで恋をしたり孤独を感じたり自分が15歳であることに絶望したりしながら成長していく…。

主人公の田村カフカは、全体的に大人っぽいです。

でもやっぱり15歳で、自分の味わったことのない感情に混乱したり、自分のおかれている状況を理解できずに15歳であることを絶望したりふとした時に頬が赤くなったり…。

やっぱり少年なんだと思わせるところがあります。

でも、それでもカフカは強くなろうと努力して成長していく、そんな彼の姿にグッと込み上げてくるものがあり、考えさせられます。

そして読み終わった頃にはきっと、「僕も強くなろう」と思っていることでしょう。

私はこの小説を初めて読んだのが14歳のときで、読み終わったあとの影響という点では村上春樹作品で最高傑作です。

 

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アフターダーク

ある日寝てから目を覚まさない姉のエリと同じ屋根の下で眠るのが怖い妹のマリが、真夜中の街でラブホテルのマネージャーのカオルと出会い、娼婦を助ける。社会の闇に触れながら成長していく一晩の物語。

雰囲気がとても素敵で、温かい。

この夜が終わらないでほしい、と思いました。

村上春樹作品で最も明るい終わり方をする作品だと個人的に思います。

1Q84

1984年の世界から、月が2つある1Q84の世界に迷い込んでしまった青豆と天吾。青豆はある宗教団体のリーダーを暗殺する任務を任され、暗殺しに行くが…。
一方天吾は、ある少女が書いた小説を、ゴーストライターとして書き直す仕事を受ける。
小学生の時から20年近く会っていない青豆と天吾は、1Q84の世界で再会できるのか…?

全3部作、ページ数約1700と、圧倒的ボリュームの大長編。

青豆と天吾という2人の主人公が、1Q84という世界で再会しようとする物語。

深いテーマ性と、愛の力を感じさせられる一冊です。

 

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

36歳の主人公・多崎つくるは大学生のとき突然、理由も分からないまま友人たちから絶縁された過去がある。時が経って、いま交際している38歳の女性・木元沙羅に、当時の友人たちに会って直接話をし、事態を打開しなければと勧められ、一大決心をして、友人たちに会いにいく。

「色彩を持たない多崎と彼の巡礼の年」がおすすめな理由は、とにかく読みやすいところです。

ページ数も376ページと比較的少なく、本を読むことに慣れていないような人でも読みやすいと思います。

また、当時の友人達に会いに行くというストーリーは、まるでゲームのような、次のエリアに行ったら新しい事実が判明し、また新たなエリアへ…といった面白さがあります。

最初の一作として、読みやすい小説が読みたい方におすすめです。

 

本作はAudibleの無料体験でも、無料で聴けます。

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騎士団長殺し

一枚の絵が、秘密の扉を開ける――妻と別離し、小田原の海を望む小暗い森の山荘に暮らす36歳の孤独な画家。緑濃い谷の向かいに住む謎めいた白髪の紳士が現れ、主人公に奇妙な出来事が起こり始める。雑木林の中の祠、不思議な鈴の音、古いレコードそして「騎士団長」……想像力と暗喩が織りなす村上春樹の世界へ!
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不思議な登場人物、不思議な出来事、不思議な展開。

ねじまき鳥クロニクルと同じく、村上春樹ワールド全開の作品です。

 

本作はAudibleの無料体験でも、無料で聴けます。

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街とその不確かな壁

17歳の主人公・僕が初めてキスをした初恋の相手が、ある日なんの説明もなく、突然姿を消してしまう。

やがて僕は彼女が語っていた街へ行き、本物の彼女と再会するが…。

落ち着いた文章で語られる世界観が美しい!

あと個人的には、今作は細かい描写がすごく魅力的だなと思います。

例えば、主人公の僕が訪れるコーヒーショップで食べるブルーベリーマフィン
なんでか分からないけれど、普通のマフィンよりブルーベリーマフィンのほうがすごく美味しそうに感じます。食べたくなりました。
あとは、僕が図書館の地下室で、リンゴの木の薪で薪ストーブを焚くのですが、これも絶対普通の薪よりリンゴの木の薪のほうがいい!リンゴの木で焚いた薪ストーブの香りってどんな香りだろうと思いました。
こういうところがすごく魅力的で美しい小説です。

まとめ

村上春樹作品、面白いのでぜひ気になった作品を読んでみてください。

こちらの記事では、初心者向けの村上春樹作品を紹介しています。

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また、オーディブルの無料体験で本記事で紹介した「ねじまき鳥クロニクル」や「海辺のカフカ」を聴くこともできるので、そこから村上春樹作品に入るのもありです。

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